オーストラリアのサッカー
4種類のフットボール

オーストラリアには4種類のフットボールがあり、フッティと呼ばれるオージールール、ラグビー・ユニオン(15人制)、ラグビー・リーグ(13人制)、そして4番目のフットボールがサッカーになります。 メディアの注目度や観客動員数では1番のフットボールとは言えませんが、接触プレーによる怪我が多い上記3つのフットボールと比較して、世界で最も人気あるスポーツであるサッカーを推奨する親が急激に増え、ジュニアや女性も含めた参加人口では圧倒的に1番のフットボールになっています。
多文化社会の象徴
オーストラリアは世界中から移民を受け入れて、様々な文化や人々がミックスする多文化社会を形成しています。移民家庭では特にサッカー人気が高く、Aリーグの前身NSL時代のチームにはギリシャ、イタリア、クロアチア等移民団体が母体になったチームがいくつもあり、これまでに移民の家族から沢山のオーストラリア代表選手が選出されています。
海外で活躍するオーストラリアの選手達
ヨーロッパを中心に海外で活躍するオージーのサッカー選手は以前からかなり多く、そのほとんどがレギュラーで出場しています。ジュニア時代から環境や指導者に恵まれ、他のスポーツ同様に抜群の身体能力を活かし、文化的にも大きな障害がなくすぐに適応できる柔軟さを持ち合わせています。
最近ではヨーロッパの大きなクラブがオーストラリアのクラブと提携したり、オーストラリアでクリニックを開催したり、早い時期から将来が有望なオージー選手の発掘を始めています。
海外で活躍しているオーストラリア代表選手のポジションと所属先クラブの例
(2008年3月現在)
- Mark Schwarzer (GK) MIDDLESBROUGH(イングランド)
- Zeljko Kalac (GK) AC MILAN(イタリア)
- Lucas Neill (DF) WEST HAM(イングランド)
- Michael Beauchamp (DF) FC NURNBERG(ドイツ)
- Patrick Kisnorbo (DF) LEICESTER CITY (イングランド)
- Tim Cahill (MF) EVERTON (イングランド)
- Jason Culina (MF) PSV EINDHOVEN(オランダ)
- Brett Emerton (MF) BLACKBURN ROVERS(イングランド)
- Josip Skoko (MF) WIGAN ATHLETIC(イングランド)
- Vince Grella (MF) TORINO(イタリア)
- Scott Chipperfield (MF) BASLE(スイス)
- Marco Bresciano (MF) PALERMO(イタリア)
- Luke Wilkshire (MF) FC TWENTE (オランダ)
- Nick Carle (MF) BRISTOL CITY (イングランド)
- Mile Sterjovski (MF) DERBY COUNTY (イングランド)
- Carl Valeri (MF) INTER MILAN(イタリア)
- Mark Viduka (FW) NEWCASTLE UNITED(イングランド)
- Harry Kewell (FW) LIVERPOOL(イングランド)
- Scott McDonald (FW) CELTIC(スコットランド)
- Joshua Kennedy (FW) FC NURNBERG(ドイツ)
Perth GloryのNSL(国内サッカーリーグ)参入
2004年までNSL(National Soccer League)と呼ばれた国内リーグ。西オーストラリア州からは、地元のPerth Gloryが1995年から参入し、熱狂的なサポーターとリーグでの観客動員数No.1を誇り、すぐに国内最高の人気チームとなりました。実力も3位1回、準優勝1回、2003年、2004年は2年連続優勝と着実に成長してきました。
FFA(Football Federation of Australia)とAリーグの誕生
旧オーストラリアサッカー協会の経営・運営の失態を受けて2004年に政府が介入。協会自体の改革をする為に当時の協会幹部を全員解雇しました。その後、国内最大のショッピングセンター・グループWestfieldの社長Frank Lowy氏(チェコからの移民)が理事に就任し、新たな協会FFAが誕生。2001年ラグビーワールドカップ・オーストラリア大会を成功させたラグビー協会会長のJohn O‘Neillを新たなサッカー協会CEOに抜擢して、2005年の8月からニュージーランドも含む8チームによる新しいAリーグがスタートしました。(2007年Ben Buckley氏がCEOに就任)
Aリーグの8チーム
- Melbourne Victory FC
- Adelaide United FC
- Newcastle Jets FC
- Sydney FC
- Queensland Roar FC
- Central Coast Mariners FC
- Perth Glory FC
- New Zealand Knights FC (2007年よりWellington Phoenix)
アジア連盟への転籍とワールドカップでの活躍
長い間南米やヨーロッパの強豪とのプレーオフでワールドカップ出場権を逃してきましたが、オーストラリアのサッカー界に最も貢献した1人で、元Socceroos(オーストラリア代表1965−74、74年ワールドカップ・西ドイツ大会出場)キャプテンのJohnny Warren氏(2004年11月他界)が推奨し続けたオセアニア連盟からアジア連盟への転籍を果たしたことにより、今後は地理的にも近いアジア最終予選に参加できることでオーストラリアにとっては嬉しいニュース。 2001年のプレーオフで敗れた南米予選5位のウルグアイと2005年11月に再び対戦し、PK戦の末、32年ぶりのワールドカップ出場を決めました。
2006年ワールドカップ・ドイツ大会では日本を破り、アジア勢が全てグループ・リーグで惨敗する中で唯一ベスト16に進出。優勝したイタリアを苦しめましたが、終了間際の不運なPKで敗退。 今後もアジアのレベルを引き上げ、日本にとっても強力なライバルとなるでしょう。
西オーストラリア州のサッカー
新しいオーストラリア・サッカー協会FFAのもと、各州の協会がそれぞれの地域での活動の中心となっています。WAの場合も西オーストラリア・サッカー協会が年齢、性別、レベル別に分かれた各リーグ戦を運営し、選手は各地域のクラブに登録します。 サッカーに限らずほとんどのチームスポーツの中心であるクラブは地域のコミュニティーベースなので、ほぼ同じ地域に住む人達の家族ぐるみでの参加がクラブを支えています。 公式シーズンは3月から9月後半までですが、最高レベルの州リーグ(セミプロ)のプレシーズンは1月から始まります。 一般的に平日の夕方の練習と週末にホーム&アウェイの試合があり、練習や試合後にはクラブハウスのバーで選手やクラブ関係者との交流が楽しめます。 またシーズンを通してクラブ独自のイベント(シーズン開始・終了時のBBQ、表彰その他、シーズン中のクイズ・ナイト、FAカップ・ナイト等)に参加することで更に交流の機会が増え、クラブにとっても小額の参加費や寄付金を募り経営に役立てています。
国内のプロ、Aリーグに所属するPerth Gloryを除いて、西オーストラリア州のリーグとレベルは以下のように分かれています。
西オーストラリア州リーグ(各12チーム)
- プレミア・リーグ
- プレミア・リザーブ・リーグ
- プレミア・Under18リーグ
- 1部リーグ
- 1部・リザーブ・リーグ
- 1部Under18リーグ
アマチュア・リーグ
- プレミア・リーグ
- プレミア・リザーブ・リーグ
- 1部リーグ
- 1部・リザーブ・リーグ
- 2部リーグ
- 2部・リザーブ・リーグ
- 3部リーグ
- 3部・リザーブ・リーグ
ソーシャル・リーグ
- プレミア・リーグ
- 1部リーグ
- 2部リーグ
- 北部1部リーグ
- 北部2部リーグ
- 南部1部リーグ
- 南部2部リーグ
女子リーグ
- プレミア・リーグ
- プレミア・リザーブ・リーグ
- 1部〜6部リーグ
ジュニア・リーグ
- U−13プレミア
- U−14プレミア
- U−15プレミア
マスターズ・リーグ(35歳以上)
- プレミア・リーグ
- 1部リーグ
- 2部リーグ
- 3部リーグ
- 北部1部リーグ
- 南部1部リーグ


