オーストラリアのラグビー

1864年にオーストラリアで最初のラグビークラブがシドニー大学で誕生し、19世紀後半にはNSW(ニューサウスウエールズ州)とQLD(クイーンズランド州)にそれぞれ協会が発足し、お隣で永遠のライバルであるオールブラックス(ニュージーランド)やラグビーの母国イングランドを含むブリティッシュ・ライオンズ(イギリス)との国際試合が始まりました。
1908年にはワラビーズ(オーストラリア代表)がイギリス、北米に9ヶ月にも及ぶ初めての海外遠征を実施し、ラグビーがオリンピック種目だった当時、ロンドン・オリンピックで金メダルを獲得しました。
1948年には国際ラグビー連盟IRB(International Rugby Board)に加盟し、長年南半球のニュージーランドや南アフリカ、北半球のイギリス、アイルランド、フランス等ラグビー強豪国との国際試合や遠征を重ね、常に素晴らしい戦績を残してきました。
1995年には南半球の強豪3カ国でワールドカップ優勝経験のあるオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの代表チーム同士でのトライネーションズ(3カ国対抗)、3カ国の地域代表12チームによるスーパー12(2006年からはスーパー14)が始まり、世界のラグビー界をリードしています。
オーストラリアは1987年に第1回ラグビーワールドカップをニュージーランドと共催し(3位)、1991年のイギリス・アイルランド・フランス大会と1999年のウェールズ大会では優勝し、2003年のオーストラリア大会では準優勝しています。現在までワールドカップで2回優勝している国はオーストラリアと南アフリカのみとなっています。
ワラビーズ(オーストラリア代表)の主な国際大会の戦績
- 1908年 ロンドン・オリンピック優勝
- 1934年 ブレデスローカップ優勝
- 1949年 ブレデスローカップ優勝
- 1979年 ブレデスローカップ優勝
- 1980年 ブレデスローカップ優勝
- 1986年 ブレデスローカップ優勝
- 1987年 ワールドカップ(オーストラリア・ニュージーランド大会)3位
- 1991年 ワールドカップ(イギリス・アイルランド・フランス大会)優勝
- 1992年 ブレデスローカップ優勝
- 1994年 ブレデスローカップ優勝
- 1995年 ワールドカップ(南アフリカ大会)ベスト8
- 1998年 ブレデスローカップ優勝
- 1999年 ワールドカップ(ウエールズ大会)優勝
- 1999年 ブレデスローカップ優勝
- 2000年 トライネーションズ優勝
- 2000年 ブレデスローカップ優勝
- 2001年 トライネーションズ優勝
- 2001年 ブレデスローカップ優勝
- 2002年 ブレデスローカップ優勝
- 2003年 ワールドカップ(オーストラリア大会)2位
- 2007年 ワールドカップ(フランス大会)ベスト8
スーパー14
南半球の強豪3カ国オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの地域代表14チームによる世界最高レベルを誇る国際ラグビーのリーグ戦。
オーストラリアのチームとしてACTブランビーズが2001年と2004年に優勝、1997年、2000年、2002年に準優勝、ニューサウスウエールズ・ワラタスが2005年に準優勝しています。
オーストラリア
- クイーンズランド・レッズ(ブリスベン)
- ニューサウスウエールズ・ワラタス(シドニー)
- ACTブランビーズ(キャンベラ)
- ウェスタン・フォース(パース)
ニュージーランド
- ブルーズ(オークランド)
- チーフス(ハミルトン)
- ハリケーンズ(ウェリントン)
- クルセイダーズ(クライストチャーチ)
- ハイランダーズ(ダニーデン)
南アフリカ
- ブルズ(プレトリア)
- チーターズ(ブルームフォンテーン)
- シャークス(ダーバン)
- ストーマーズ(ケープタウン)
- ライオンズ(ヨハネスブルグ)
西オーストラリア州のラグビー
Western Force
西オーストラリアのラグビーの環境は素晴らしく、ラグビー人気も高いので、以前からワラビーズ(オーストラリア代表チーム)の国際試合をパースで開催するたびに4万3千人前後の観衆を集めていました。
1995年から13人制のラグビーリーグのプロチーム、Western Redsもパースベースのチームとして初めて国内のプロリーグに参入しましたが、やはり西オーストラリアではユニオンの人気が高いことと、他のライバル・フットボールであるオージールールやサッカー人気に負けて、経営危機に陥り、結局3シーズンで撤退してしまいました。
1996年に始まったオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの地域代表12チームによる国際ラグビーのリーグ戦スーパー12ですが、2000年に新たに2チーム増やし全体のチーム数を14にする案が浮上し、2002年には西オーストラリア・ラグビー協会が州政府の援助を受け正式に招致運動を開始しました。2004年12月、オーストラリアから新たに参入する都市を大都市メルボルンとパースで争った結果、パース市民2万5千人以上の署名を集め、政治・実業界での実力者にラグビー出身者が多く、スポンサーも好意的で、草の根レベルを含めた総合的なラグビー人気が高いパースに軍配が上がりました。前オールブラックス監督をはじめ現役のオーストラリア代表や有力選手を集め、2006年からWestern Forceが新たな「スーパー14」に参戦しています。
Perth Gold
2000年に始まった各州の都市や地方からのチームによる国内の大会オーストラリアン・ラグビー・シールドで西オーストラリアから参加するパース・ゴールドは2003年と2005年に優勝していますが、2007年は日本への遠征を計画し参加しない予定です。
Perth Sprit
2007年から始まる新しい国内最大の大会オーストラリアン・ラグビー・チャンピオンシップに参加する西オーストラリアの代表チーム。
スーパー14やその他の国際試合と重ならない日程で8月から10月にかけて行われる予定で、国営放送ABCが全国放映し、参加チームは以下のとおりです。
- Ballymore Tornadoes (ブリスベン)
- Central Coast Rays (ゴスフォード)
- East Coast Aces (ゴールドコースト)
- Melbourne Rebels (メルボルン)
- Perth Spirit (パース)
- Sydney Fleet (シドニー)
- Western Sydney Rams (西シドニー)
上記のプロチームWestern Forceを筆頭に、西オーストラリアのラグビーユニオンは通常1月からプレシーズン・トレーニングに入り公式シーズンは4月から9月までになります。
オーストラリア・ラグビー協会のもと、各州の協会がそれぞれの地域での活動の中心となっています。
西オーストラリアの場合も西オーストラリア・ラグビー協会が年齢、性別、レベル別に分かれた各リーグ戦を運営し、選手は各地域のクラブに登録します。
オーストラリアのラグビーの中心である協会とクラブは地域のコミュニティーベースなので、ほぼ同じ地域に住む人達の家族ぐるみでの参加がそれぞれの協会を支えています。
一般的に平日の夕方の練習と週末にホーム&アウェーのリーグ戦があり、練習や試合後にはクラブハウスのバーで選手やクラブ関係者との交流が楽しめます。
またシーズンを通してクラブ独自のイベントに参加することで更に交流の機会が増え、クラブにとっても小額の参加費や寄付金を募り経営に役立てています。
パース周辺のリーグとレベルは以下のように分かれていますが、主なクラブはほとんどのリーグに参加しているので、レベル、年齢、性別に対応したチームに所属することが可能です。
- First Grade (10チーム)
- Second Grade (10チーム)
- Third Grade (10チーム)
- Fourth Grade (9チーム)
- Fifth Grade (9チーム)
- Sixth Grade (7チーム)
- Under 19 (18チーム)
- Women's (6チーム)
- Over 35 (16チーム)
- Junior (Under 7からUnder 17までの各年代別リーグ)
上記のリーグ以外にPerth Goldの選抜を兼ねたパース周辺をCentral,East,North,Southに分けた4チームによるチャレンジカップが3月に行われます。 オフシーズン・プレシーズン中には7's(7人制ラグビー)の練習や大会も盛んで、激しいタックルのないタッチラグビーはトレーニングとしても人気があり、室内のスポーツセンター等で男女ミックスチームのリーグ戦も行われています。


