オーストラリアのウインドサーフィン

1968年にカリフォルニアで始まったウインドサーフィンは、マリンスポーツが盛んなオーストラリアでもすぐに注目を集め、70年代後半には人気スポーツとなりました。
1983年にはプロ選手協会(現PWA)による世界ツアーが始まり、84年にはオリンピックの正式種目として認定され、その後急速な道具の進化や変化を得て、世界的な人気スポーツとしての地位を確立しました。
これまでにオーストラリアはPWA(Professional Windsurfers Association)の世界ツアーやIFWA(International Formula Windsurfingg Association)、IFCA(International Funboard Class Association)、ISAF(International Sailing Federation)、IMCO(International Mistral Class Organisation)の世界選手権で10人の世界チャンピオンを輩出しています。
トッププロ選手として世界を転戦し上位にランクされるだけではなく、PWAの会長職や大会の企画・運営に携わったり、ボードやセイルのデザイン・開発を続け、自らのブランドを作り、新しいメーカーを立ち上げたり、ウインドサーフィン産業全体でオージーウインドサーファー達が活躍しています。
PWAツアー、IFCA、IFWA、ISAF、IMCO世界選手権優勝経験者
男子
- Phil McGain: PWAコースレース(1989)
- Jason Polacow: PWAウェーブ(1990、1993、1996、1997、1998、1999、2001)
- Scott McKercher: IFCAウェーブ(1999)
- Steve Allen: IFCA総合(1997)、PWAフォーミュラ(2002)、IFWAフォーミュラ(2003、2006)
- Robbie Radis: IFWAフォーミュラ(1998)
- Lars Kleppich: IMCOミストラル(1999)
- Mark Pederson: IFCAスラローム(1997)
女子
- Jessica Crisp: PWAコースレース、スラローム、総合(1993、1994)、ISAFミストラル(1999、2000)、IMCOミストラル(1988、2000)
- Natasha Sturges: IMCOミストラル(1992)
- Allison Shreeve: IFWAフォーミュラ(2005、2006)
西オーストラリア州のウインドサーフィン
西オーストラリア内陸の砂漠地帯とインド洋水温との温度差で吹く午後のシーブリーズはさわやかで涼しく暑さを癒してくれるので、地元の人々は「フリーマントルドクター」と呼んでいます。
10月から3月の間、午後になると軽く適度に強い南西風がコンスタントに吹き続ける為、西オーストラリアはウインドサーファーやセーラーにとって世界有数のコンディションが得られる場所として有名です。
1987年のヨット界最高峰のレース、アメリカズ・カップを筆頭に数々のヨットやウインドサーフィンの世界大会が西オーストラリアで開催されてきました。
安定した風が吹くだけではなく、12,500kmに及ぶインド洋の海岸線や、パース周辺のスワンリバー等で全てのレベルで楽しめる沢山のポイントがある為、毎年オーストラリア東部や世界中からウインドサーファーが西オーストラリアに集まってきます。
コンディションが良いのでとても早く上達でき、ビーチで出会うフレンドリーなローカルや世界中から集まってくるウインドサーファーとの交流はとても楽しく、素晴らしい思い出になるでしょう。
西オーストラリアの主なウインドサーフィン・ポイント
1. パース
Pelican Point(スワンリバー)
パース中心部から最も近いスワンリバー,Nedlandsのポイント。初心者・中級者向けのレッスン、レンタルもある。東〜南西。
Melville Beach, Lucky Bay(スワンリバー)
スワンリバーの南側Applecrossにある砂で浅瀬のビーチなので安全。南〜北西。レッスン、レンタル可。
Leighton & Port Beach
インド洋の砂浜のビーチであまり波が入らないので主にスラロームまたはウェーブ初心者向け。南〜南西。
Cables
州政府が1999年に約2億円を投入し、花崗岩を利用して作った世界最初の人工サーフ・リーフ。残念ながら沖合い20kmにあるロットネスト島、ガーデン島やアウター・リーフで外洋のうねりが潰れてしまう為、夏の南〜南西のスウェルはよほど大きくないと波が入らない。秋〜春の北〜西のスウェルが入り、南〜南西風とタイミングが合うときれいなポイント・ブレイクになる。Dutch InnとLeightonの間のMosman Beachの約50メートル沖。
Dutch Inn
パースで最も人気あるウェーブ・ポイント。ポイント・ブレイクなので乗り易いがメインブレイクに人が集中して混雑することもある。干潮時はリーフや岩にフィンが当たらないよう気をつけよう!CottesloeとLeightonの間にある防波堤が目印。南〜南西。
Brighton Beach
Scarboroughのメインビーチの南側。PWAのウェーブ、スラロームの世界大会も開催された場所。ショア・ブレイクでインサイドのリップもきついので早いターンが必要。近年カイトの台等が目立つ。南〜南西。
Trigg Beach
西オーストラリア・サーフィン協会の本部があり、サーフィン・スクールも行われている。BrightonやScarboroughよりやや波質は良いが常に沢山のサーファーがいるので注意が必要。南〜南西。
Mettams Pool
リーフのポイント・ブレイクなので波のサイズが上がるとかなり楽しめる。駐車スペースが少ないのが難点。ポイントの左右もリーフに囲まれているので、初めての場合はできればローカルに浅瀬についてアドバイスしてもらうと良い。南〜南西。
Hillarys
Hillarys Boat Harbourの北側にあるビーチから出て、2km沖にある小さな島の周辺のウェーブポイント。インサイドはややガスティー。南〜南西。
Pinnaroo Point
HillarysとWhitfords Beachの中間にあるWhitfords Sailing Clubのメインポイント。波は入りにくいので主にスラロームまたはウェーブ初心者向け南〜南西。西〜北風でもセイリング可。カイトが多い。
2. パースから北
Lancelin
パースの北110km。インサイドはフラットなので初心者、中級者、スラローム向け。 アウトのリーフにあるメインブレイクとサウス・パッセージはポイント・ブレークでウェーブに最高なので全てのレベルのウインドサーファーが楽しめる。毎年1月にダウンウインドのマラソンとウェーブの大会が開催されている。レッスンやレンタルもある。南〜南西。
Cervantes
パースの北240km。ビーチも水もすごくきれいで、午前中の東でも練習できる。波は入らずフラット。初心者、中級者、スラローム向け。ウォータースタートやジャイブの練習に最適。東〜南西。
Green Head, Leeman
パースの北290km。毎年ウェーブ、マラソン、スラロームの大会が開催されている。ポイント・ルイーズの南1km沖のリーフでウェーブに最適なレフトハンダーがある。インサイドはフラットなので初心者〜中級者またはスラローム向け。南〜南西。
Dongara
パースの北340km。Geraldtonで波のサイズがかなり大きい日にボートハーバーの防波堤北の脇でクロスオフで素晴らしいウェーブが楽しめる。北側のサーフビーチから出てガスティーなインサイドを抜けて風上にあるブレイクまで上るのが難点。南〜南西。
Geraldton - Point Moore
パースの北420km。灯台が目印でビーチの正面にはショップもある。インサイドはフラットなので初心者〜中級者またはスラローム向け。アウトの正面右1km沖にHells Gatesと呼ばれる上級者のみのウェーブ・ポイントがあるがサイズが上がると名前のとおりラフになるので注意が必要。南〜南西。南東の場合、南側(灯台の左側)でもできるがフラット。
Geraldton - St Georges Beach
Geraldtonの中心部から3km北の住宅街にあるビーチ。波が入りにくいので初心者〜中級者またはスラローム向け。南〜南西。冬によく吹く北西でスタボーのジャンプを楽しむこともできる。
Geraldton - Sunset Beach
Geraldtonの中心部から5km北にあるチャップマン・リバー河口にあるビーチ。ある程度風と波が上がるとサイドで素晴らしいコンディションになる。Hells Gatesの波が大きすぎる日はローカルが移動してSunsetに集まることが多い。南はややガスティー。南西がベスト。
Geraldton - Coronation Beach
Geraldtonの北25kmにある人気のウェーブスポット。インサイド200mはフラットでそれ以降は様々なサイズの波が幅広い範囲で入るので、好みやレベルに合わせた波を選べる。西オーストラリアの有名なウェーブスポットにはシーズン中、ヨーロッパ人を中心にかなりのウィンドサーファーが集中するが、他のポイントに比べブレイク・ポイントが広いのでそれほど込み合うことはない。南〜南西。
Geraldton - Spot X
Coronationの南にあるローカルのシークレットポイントで4WDが必要。Coronationに比べ、インサイドのフラットな海面が短いのでビーチの近くにブレイクポイントがある。私有地の農場の門を開けて入るのでわかりにくく、ローカルと一緒に行くことが望ましい。南〜南西。
Kalbarri
パースの北590km。マーチソン・リバーの河口はフラットなので初心者〜中級者またはスラローム向け。Jakesをはじめ有名なサーフィンポイントは風の方向とマッチしないのでウェーブは難しい。マーチソン・リバー周辺の景色は素晴らしく、観光スポットとしても有名。
Shark Bay, Monkey Mia
パースの北830km。野生のイルカに会えることで世界的に有名なリゾート地。モンキーマイアやリトル・ラグーンはフラットなので初心者〜中級者またはスラロームが楽しめる。
Gnaraloo
パースの北1100km。世界最高のウェーブセーリングとサーフィン・ポイントのひとつ。1本の波で何回ものアップス・ダウンが楽しめる。ウインドのベストシーズンは10〜12月。水、食料、ガソリン、ウィンドの道具のスペア、マリンブーツ必携。
3. パースから南
Woodman Point
パースの南15km。小さな半島になっているのでほぼ全ての風の方向でもセーリング可能。スラローム、カイト向け。
Safety Bay
パースの南45kmにあるRockinghamのビーチ。Warnbro Sound湾内にあるので波が入らず浅瀬も多いので初心者のレッスンも行われている。海草が多い。初心者〜中級者またはスラローム向け。
Mandurah - Geeries
パースの南110kmのMandurahのFalcon Bay。冬のスウェルが入り南〜南西の風とタイミングが合うとウェーブができる。正面右手の岩場に気をつけよう。
Mandurah - Avalon
パースの南112km。Geeries同様、冬の北〜西からのスウェルが入り、風が南〜南西にシフトすると良いレフト・ハンダーのウェーブ・ポイントになる。リーフが多いので要注意。
Gracetown, Cowaramup
パースの南260km。秋、冬、春の北西〜西南西でMargaret Riverがオン気味の時に少数のローカルが移動してくることもある。アウトのリーフでウェーブができるがノースポイント、サウスポイントと湾の両端の沖にあるサーフポイントは風との角度が合わずウインドは厳しい。
Margaret River - Surfer's Point
パースの南280km。毎年サーフィンとウインド(ウェーブ)の国際大会が開催される西オーストラリアで最も有名なウェーブ・ポイント。正面左の岩場は注意が必要。サイズだけでなく、波は厚くパワーもあるが、セットで入りレフトハンダーなので迫力あるウェーブライディングが楽しめる。南〜南西。南はインサイドがややガスティー。
Margaret River - Gnarabup Boat Ramp
サーファーズポイントの1km南。ポイントに比べややオンショア気味、インサイドはフラットで出やすく、アウトの波のサイズも小さめ。南〜南西。
Esperance
パースの南東725km。周辺のビーチはとても美しいことで有名。中心部から10km西のNine Mile BeachはPWAのウェーブの大会も開催された有名なウェーブポイント。とてもきれいな水と砂浜のビーチで素晴らしい波質のウェーブが楽しめる。南〜南西。


