大成功だった日豪空手交流合宿 in パース

海外研修・グループ留学

「大成功だった日豪空手交流合宿 in パース」　

Fumiyasu様

「先生、空手って外国で有名なの？」ここから、今回の合宿が始まった。

現在の空手事情は世界的に広まり各国のレベルも上がり、フランスでは国の代表選手には給料が払われるといったシステムまで出てきている。しかし、そんな事情を子供たちは知らない。そして、その親たちも知りません。格闘技で一番普及しているのが空手だということに！これはどんなに説明しても分かるものでもない。ということは・・・、そう実際に空手が外国で普及しているところ、そしてレベルの高さを見せるしかない。それならばあそこしかないだろう。パース！！！！

？と思う人もいるかもしれないが、パースは私が8年前に空手と語学を兼ねて留学していた場所である。なんと、パースのシティの真ん中にあるKarate Academy of Japanの師範であるブライアン・マッキー氏はオーストラリア人で初めて世界空手道選手権で金メダルを獲った有名人でオーストラリアのマーシャルアーツの雑誌でも表紙を飾るほどの人物である。実際、世界チャンピオンを何人も育て、私もヨーロッパ選手権で優勝できたのはブライアン先生のおかげだと思っている。

ここに行くしかない！と思っては見たもののどうやって行こう？まずは、日本の旅行会社に足を運ぶが時間がかかりすぎるし、ブライアン氏とのコンタクトはとれなかった！これでは心配で子供たちをオーストラリアへ連れて行くことはできないと思い、志半ばであきらめかけていた時に、偶然インターネットで「Sunset Dreams」を発見！なんとスポーツ留学の話が書いてあるではないか！私はメールに事情を説明して送ったところ、早速連絡が入り、ブライアン氏とのコンタクトにも成功し、彼らもホームステイの受け入れそして空手セミナーは大歓迎ということだった！ここからは、話も早く何もかもが私が思い描いていた通りにSunset Dreamsが話を進めていただきストレスをまったく感じなかった。

空手交流合宿inパースの開幕である。

と、その前に何気なくパースの日本領事館のWEBを見ていたら何と2006年は日豪交流年ということらしい？何やら日本と豪州でそれぞれの文化を交換する年らしい。詳しく見てみるとスポーツも対象らしい。ちょっと書類を提出してみようかな？という軽いのりで外務省に書類を提出したら日豪交流年認定事業ということになってしまった。出発前は、愛知県知事、岩倉市長を表敬訪問！その後滞在中は、パース市長表敬訪問と忙しくなったが、めったに経験できないことをさせてもらえた。出発1ヶ月をきった頃から、私の頭はパース一色に染まっていた！あの景色そして人々の親しみやすさ！これは世界で1番といっても過言ではない。これだけ美化すると実際に現地へ到着すると幻滅するのだが、パースの場合は美化しておいてちょうどいいくらいである。それほど美しい、何もかもが！

出発当日のセントレア集合AM8:00　さすがに誰一人と遅刻してくる子供たちはいない。無事にチェックインを済ませ、両親としばしの別れ！シンガポールのチャンギ空港で乗換えをしてパースに到着したのはPM11:50だった。まず、到着したことにホッとした。出国カウンターで多少の問題はあったものの無事全員入国！

そこで待っていたのは、今回の旅の案内人こうじさん！そしてオーストラリア人女性と結婚してオーストラリア在住の鈴木洋平指導員である。こうじさんと名刺交換をした。初対面の印象は、優しい話し方をする人だと思った。バスの中で自己紹介とパースでの生活の説明、そして今日のホテルの宿泊説明が行われた。みんな疲れている様子で、この日はホテルに入るとすぐに寝た様子だった。翌日、朝食後にチェックアウトをし、市内観光へ！シティーをぐるぐる廻りキングスパークで記念撮影！子供たちから街並みや緑に対して「きれいー！」と声が上がった。集合写真の撮影は全てこうじさん！後にCDに焼いて私にくれた。感謝感謝です。その後スワンリバー沿いの高級住宅街やフリーマントルを通り抜けコテスロービーチでピクニックランチ！久しぶりのビーチにだんだんテンションも高まってきた。日差しはきついが日陰に入ると涼しい。湿度が低いからであろう。日本では考えられない。水着もないのに海に入りジーンズがびしょ濡れになった子が数名いた。食後は満腹感と昨日の疲れもありバスの中でほとんどの子供たちがぐっすり！私も少し寝た！その後、ヒラリーズ・ボートハーバーへ。ここでのショッピングタイムは十分にあり子供たちも満足だったようだ。こうじさんが子供たちの疲れを察し、予定を変更し余った時間をヒラリーズに当ててくれたのでゆっくりできた。観光も終わりいよいよ本題の空手トレーニングである。子供たちも緊張した面持ちで道場の中に入っていった。スーツケースを隅に置き、準備運動をしているとブライアン先生の登場！久しぶりの再会に感激であった。子供たちに先生を紹介！子供たちが緊張している！ブライアン先生のセミナーのスタートである。すべて英語のため、子供たちはあいた口がふさがらず！しかし、時間がたつにつれて先生の身振り手振りで理解していった。子供たちの順応には驚きである。無事先生のセミナーも終わり、ホームステイ先へ！こうじさんとブライアン先生が対応して無事今日のレッスン終了！疲れたので道場近くの日本食レストランでご飯を食べてホテルへ帰ってPM10:00には寝てしまった。

翌日の午前中はパース市長表敬訪問である。AM10:15パースカウンセルに集合。みんな無事に集合できるか心配。私たち指導員は予定より早く集合場所へ。何とか無事に全員集合してパースカウンセルの中へ！ここで地元新聞の記者さんと名刺交換をした。交流合宿を記事にしてくれるようこうじさんが新聞社へ依頼してくれた。パース市長を訪問する待ち合わせ場所がすごかった。スワンリバーを一望できる絶景のポイントである。市長のスピーチや挨拶もこうじさんの通訳により、無事終了！あとは用意されたケーキとジュースを子供たちがここぞとばかりに食べていた。さてと、次は昼の空手レッスンである。パースシティのビジネス街に本部道場があるため、昼の12:00から13:00までのレッスンもビジネスマンを対象に行っている。2回目の練習のため、子供たちの動きも軽快である。私は試合のための練習をブライアン先生の生徒へ指導をした。ヨーロッパや中南米で得た練習方法をおこなった。オーストラリアの生徒たちも一生懸命聞いていた。少しでもブライアン先生に恩返しができたかな？練習終了後、社会見学！弁当を食べて、カバジャムワイルドパークに到着。ガイドさん付きでこうじさんの通訳により、オーストラリアの動物の説明を受ける。やはり、カンガルーに餌をあげるのと、コアラに触るのと、ウオンバットと記念撮影が人気があった。続いて、アボリジニカルチャーセンターへ。ここでは、アボリジニのアートや使用していた器具の説明そして、ブーメラン投げ講習！体験した子供たちはみんな楽しそうに投げていた。戻ってくるブーメランに当たっていた子もいた。この頃になるとバスの中はテンションの上がった子供たちでうるさい。チョコレートカンパニーでお土産を買い、ワイナリーへ！赤土にブドウ畑がなんともいえない！静岡の茶畑を連想してしまった。その後パースまで戻って夜の空手練習。こうじさんがホストファミリーと翌日のロットネスト島観光の打ち合わせして、みんなを見送った後、こうじさんと我々指導員4人でサウスパースからパースの夜景を眺めながらの夕食！お互いの仕事、趣味、人生観、オーストラリアの現状、日本の現状などいろんなことを話した。やはり、違う業種の人と話をするとおもしろい。自分のこれからの人生に確実にプラスとなる。楽しい夕食を過ごせた！翌日は丸1日ロットネスト島！天気が何とかもってほしい！パースジェッティに集合して、フェリーに揺られること1時間30分弱で楽園に到着。ここから2時間の島内観光である。バスがチャーターされていたので一安心！子供たちのうるささに神経をとがらせなくてもすむ。何度か途中下車をして、クオッカを見たり、海を見たりした。12時30分頃にバスを降り、昼休憩を自由時間に！最初は子供たちだけで昼ごはんを食べることができるのか不安であったが一瞬で吹き飛んでしまった。やはり、小さい時に世界を見せておくべきだと思った。子供たちには柔軟な対応力がある。誰も、昼ごはんに手間取っている子はいなかった。逆に大人である指導員が戸惑っていたように感じた。昼ごはん終了後、子供達が海に入りたいというので海岸へ！こんなに寒いのにはいるの？指導員はみんなトレーナーやジャージを着ているのに！結局、寒い寒いといいながらも全員海に入っていた！楽しいロットネスト島も終り、フェリーで帰る途中にハプニング！パースとフリーマントルで二つに分かれて下船する予定だったが、最初にとまったところがフリーマントルと勘違いし下船してしまった。当然、ホストファミリーは迎えに来ていない。「すいません。降りる場所を間違えていませんか？」日本語で添乗員が聞いてきた！フェリー会社に日本人乗務員がいて、こうじさんが前もって連絡をしておいてくれたので助かった。すばやく全員をフェリーへ戻し一安心！その後は、無事子供たちをホストファミリーへ。ホテルで一服して、ノースブリッジで夕食を食べ、ブラスモンキーで一杯やったあとに、カジノへ！

翌日は練習最後の日、ここまで来るとみんなリラックスした状態でレッスンを受けていた。レッスン終了後、ハッピーサプライズ！ブライアン先生よりセミナー終了証を頂き、お土産までいただいた。ありがとうございます。その後は、キングスパークでBBQを予定していたが、あいにく雨のため道場内でバッフェランチ！ランチ終了後各自ホストと最後の思い出作りへ！我々指導員もブライアン先生の家でBBQに招待されていたので、こうじさんの車でブライアン先生の家へ！指導員一同オージーのBBQに驚きを隠せないでいた。私も最後にブライアン先生と空手の話をすることができ大変良かった。こうじさんもすでに空手仲間として溶け込んでいた。この日は、私にとって忘れられない1日となった。

翌日は最終日であっという間に帰国である。子供たちは集合時間のPM1:15までホストファミリーと過ごしたようだ。集合場所では、別れを惜しむ子がたくさんいた。女の子は、別れの悲しさに涙を見せていた。ホストファミリーとブライアン先生にお別れを言って、バスの中へ。みんないつまでも手を振ってくれた。ありがとう。空港での手続きもこうじさんによってスムーズに行われた。その後無事全員日本へ帰国でき子供たちを親御さんへお返しすることができた。

今回、こうじさんには出発前からいろいろとお世話になりました。そして、臨機応変に対応していただき大変感謝しています。子供たちも来年もパースに行きたいと口をそろえていっています。こうじさんがいなければ今回の合宿の成功はもとより、出発も考えられなかったと思います。いろいろとありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いします。